※品物は夏衣本体のみで、軍帽・徽章類・カラー・金色金属釦は参考品。
当時、記号布を剥がして再用品の印を押されたもので印影不鮮明だが上下完全揃い。
サイズ首周41.5襟高4.0胸囲96肩幅41.5着丈47袖丈53ズボン丈103ウエスト78股上35股下68ワタリ幅32裾幅20㎝。
地質は上質で、混じりっ気なくしっかりしてコシのある「葛城織」。腰裏・袋布は厚織木綿製。
釦穴はミシン縫い、カラー留釦・袴の釦は牛脚骨製。ホックは真鍮製。
状態は着用感そこそこあるも、全体的に大きなほつれ、擦れ、汚れなく確りしている。
襟ホックは錆、緩みなし。袴の釦欠落なし。総じて100点満点中75点。
尚、現存する予科練服の大半は大戦末期の大量採用時代の物で、夏衣袴は時期的に褐青色に後染められたか、
当初より褐青色布で仕立てられており、白色で生産され、かつ染められていない夏衣袴はかなり稀少。
「若い血潮の予科練の七つ釦は桜に碇」で余りにも有名な制服だが、飛行練習生たる飛行兵曹、特別幹部練習生、及び法務科も着用。
予科練と言っても創設当初は水兵服であり、「空の海軍兵学校」と騙された中学出身の甲飛生が、
待遇に幻滅し、後輩の予科練志願を辞めさせる計画を企てるに至った。
話し合いにより海軍生徒同様の服装を要求したものの、妥協案として軍楽兵に準じたものとなった。 xvpbvx